KEICALL

日本での生活の悩みを解決「外国人支援コーディネーター」全国38自治体に配置、専門相談を拡大

日本生活における複雑な行政・日常の悩み、専門コーディネーターがサポート

Interview
Photo: Alan Cleaver / CC BY 2.0 via Openverse

日本に居住する外国人住民が増加する中、ビザ、就労、医療、日常生活など、さまざまな分野で生じる悩みも一段と複雑化しています。こうした課題を解決するため、出入国在留管理庁(入管庁)が導入した「外国人支援コーディネーター」制度が、本格的に全国へと拡大しています。

外国人支援コーディネーターは、単なる案内役にとどまらず、複数の行政機関と連携しながら、外国人住民が抱える複雑な行政手続きや生活上の課題について専門的な相談に乗り、解決策を提示する専門家です。日本で学業や就業生活を始めた外国人にとって、現地での適応や問題解決のための心強い窓口となることが期待されています。

全国38都道府県への配置が完了、専門性が検証された人材が活躍

Foreign Workers Consulting Counter in Terminal 1, Taiwan Taoyuan International Airport 20100211
Photo: 玄史生 / CC0 via Openverse

入管庁が2024年度に初めて開始した「外国人支援コーディネーター」認定制度に基づき、これまでに計162人のコーディネーターが合格し、日本全国38都道府県の相談窓口に配置されました。

彼らは以下のような厳格なプロセスを経て、その専門性が検証されています。

  • 専門教育の履修: 在留資格(ビザ)制度や出入国手続きはもちろん、外国人住民の心理的な安定をサポートするためのメンタルヘルスケアなど、幅広い分野の専門知識を学びます。
  • 認定試験の合格: 教育課程を修了した後、修了認定テストに合格して初めて、正式なコーディネーターとして活動することができます。
  • 有効期限の管理: 認定の有効期限は3年間に制限されており、継続的な専門性の維持が求められます。

このような体系的な教育を受けた専門家が自治体の相談窓口に常駐することで、外国人住民は言葉の壁や複雑な法的手続きに直面しても、より正確で実質的なサポートを受けられるようになりました。

相談員の更なる増員と活動領域の拡大計画

日本政府は、増加する外国人住民の需要や多様化する相談内容に対応するため、支援体制をさらに強化する方針です。

まず、今年度(年内)中にコーディネーターの人数を現在の約2倍にあたる300人規模に増員する予定です。これにより、待ち時間を短縮し、相談の質を向上させる計画です。

活動の場も大きく広がります。現在は国や地方自治体が運営する公式な相談窓口に活動場所が限定されていますが、来年度(2027年度)からは、外国人が実際に生活し、働いている現場に赴く「アウトリーチ型」のサービスを提供します。具体的には、以下のような場所へ活動領域が拡張されます。

  • 外国人が勤務する企業や事業所(就労先)
  • 外国人留学生が在籍する大学や専門学校(就学先)
  • 民間の外国人支援団体

これにより、行政機関を直接訪れることが難しい会社員や学生も、日常の空間で手軽に専門的な相談を受けられるようになる見通しです。

処遇改善と国家資格化の議論による専門性の強化

入管庁は、外国人支援コーディネーターの社会的認知度を高め、その専門性にふさわしい評価と処遇改善策を検討しています。コーディネーターが安定して業務に専念できる環境を整えるため、具体的な処遇改善の方向性を年内に提示する計画です。

さらに、有識者らで構成される検討会では、この制度を将来的に「国家資格」へと格上げする案についても踏み込んだ議論が進められています。入管庁は、海外の主要国における先進事例を綿密に分析し、妥当性を検討した上で、国家資格化の是非を最終判断する予定です。

日本での生活の中で、予期せぬビザの問題や行政手続きで困難に直面している場合は、居住地域の自治体窓口を訪れ、国から認定を受けた「外国人支援コーディネーター」のサポートを受けてみることをお勧めします。


ツール: ネット診断


出典: 時事通信

関連: 日本のWi-Fi・eSIM・USIMレンタル(KEICALL)

#日本生活 #日本ビザ #在留外国人 #日本行政